帰ってきた。メガネさん。

失くした眼鏡が戻ってまいりました。

ふーん、よかったね。
と言う事でございますが、、

警察署の遺失物係りで、ケースから取り出してみますと、なんだかすごく汚れている気がして。。

もしかしたら、
拾った方が一旦眼鏡をかけてみて、、
うーん。このかけ心地と、四角い視野が気に入らない!ぽいっ!

と、路上に置かれ、

さらに、その夜、ねぐら帰る途中の子猫が、にゃんだ?このカクカクした黒いやつ、、
ガラスがついてて、覗くとグラグラして目が回るニャア〜 
逃げろっ!

と、見捨てて。

雨が降り、

風が吹き。

そこにカラマーゾフの兄弟の一番下のアレクセイのような心の清い方が通りかかって、

きっと落し物をして困っている人がいるんだろう。
届けてあげなくちゃ!と、

警察に届けてくれたのかも知れません。

そんな事を、空想して

警察署ののし餅の様な四角い椅子にちょこっと腰掛けて、眼鏡をキュキュッと吹き上げました。

ほぅ、なかなか綺麗になりました。

高い窓、冬晴れの空が青く透けて見えます。

装着!

なんだか、じわじわと嬉しいのです。

この気持ちを忘れては行けないよ、お前さん。

遠くで子猫が、ニャアと鳴きました。

おしまい。

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