kishiken

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孤独について。

稽古が進んでます。僕は結構、、孤独になって来ました。今回は物語であまり人と絡まない、結果、稽古場でも一人の時間が多くなり、田中さんの演出ノートが泣きたいほど厳しく、よって自分のシーンもうまくいかないので、ともすると仲間外れになってしまったような気分もあり、なんだか気づくと鬱っぽい日々でした。うーん。どうしたもんか。。久しぶりに朝起きて、稽古場行きたくない病にかかってしまいそうだった。そんなときに、ある本で、孤独について書かれてあり、偶然に(必然か!?)読みました。孤独とロンリネスは別物だと。孤独であるということは、本当に本当に大切な事なんだと。岡本太郎さんは言ってます。孤独はただの寂しさじゃない、人間が強烈にいきるバネだ。孤独だからこそ、全人類と結びつき宇宙に向かって開いて行く。芸術、哲学、思想なんて、みんな孤独が産み出した果実だ。と、、また、ハンナアーレントとという第二次世界大戦でアメリカに亡命した哲学者は、ロンリネスという状態は=見捨てられた状態であり、孤独とは全く違うんだと。書いてるそうです。ちょっと難しいんですが、例えば、ある政党や社会によって暴力的に、思想的に支配されている状態はロンリネスで、そのロンリネスは、見捨てられた状態だから、不安で、更なる全体主義に移ってしまう。つまり、そのときの多くの、普段は自制心のある大人がみんなその政党や社会に協力してさらに全体的な差別主義に走ってしまう。ロンリネスはそれぐらい、弱いんだけど、孤独は、考えを深めたり、生きていく為に大事なんだと。うーん。この孤独。けっして、寂しいものなんじゃない。僕には、本当に必要なものかも知れない。孤独とは、多分否が応でも、自分と対話しなきゃいけない時間です。普段は、そんな事するのは、怖くて、、なんか自分が崩壊しそうで嫌だと思ってる。みんなでワイワイガヤガヤ、盛り上がって、楽しもうと思ってるんだが。あぁ、、人生はさにあらず。今回は孤独な時間を豊かに生きようと決めました。ま、本番まで、あと10日。

読了

いやぁ、壮絶な手記でした。。フランスのレジスタンスだった故アニエスさんの手記。フランスが占領された初期から、抵抗新聞などを印刷した罪で、ゲシュタポに逮捕、たっぷり3年投獄されて、戦況が変わる毎に色んな監獄を転々として、最後にアメリカ軍によって解放された方。あまりにはっきりくっきり、監獄の中が日付けと共に書かれていたので、なぜ、書くものもノートも没収されて身体検査も受けているなかで、ここまで克明なのか。いささか疑問も持ったけど。(明確に記憶できる性格なのかもしれない)でも、彼女が投獄されていたのは事実で、もう、、その壮絶さに読んでて目眩がしました。あぁ、人って、他人に対してこんなに残虐になれるものかと。。僕が読んだアンネの日記と、共通して感じたのは、急に捕まって、昨日までの生活が、まるで嘘だったように。地獄へと、一変してしまう怖さ。。捕まった次の日から、彼女の身には、看守の拷問や食べ物が与えられない苦痛。ナメクジや南京虫が這い回る部屋での生活。。あぁ、、もう書くだけでゲンナリする事が降りかかってくる。そして、最後には解放されるんですが、そしたら一気に立場が逆になって、(彼女は加わらなかったんですが)今度はナチスだった人に対して公然と虐げられた人々の復讐が始まるんです。もうね、、なんだろうか。。この時代。自分がそこに生きていたら、彼女のように人間としての尊厳や心を保って生きていたのだろうか?童話のコウモリのように、その時その時の大勢におもねって、生きていたのだろうか?考えさせられました。そんな時代の作品をやるんだという事を胸に刻みつつ。

本日より立ち稽古開始。

俺はマゾなんだろうか?今日は稽古で演出家にと言いますか、自分にコテンパにされた。全くダメだ。しかしそれで心底、燃えて来た!まだまだどんどんやらねばならない。どこに続くか分からない芸の道ですが、奥が深いことだけは分かっていて、引き返せない怖さより、先に進みたい好奇心がまだ勝っている。今回私が演じます、ジャンムーランは実在したフランスのレジスタンスのリーダー。フランスのチェ・ゲバラ。そう、私は感じた。調べれば調べるほど、ものすごい人を惹き付ける魅力の持ち主。ドイツでに占領されたフランスで、抵抗運動を続けて、活動の中で裏切られ、44歳で死んでしまった。あ、僕と同じ年なんだ。。どうやったらこんな人を演じられるんだろうか??俺の普段はムーランとは程遠く。。しかし、そんなこと当たり前で。でも、それは多分、、ダスマン。関係性から生まれる人格、あ、これ福島の時の舞台の台詞ですがね。。人は一人でその性格になる訳ではなくて、色んな人との関係性から、威張ったり、ヘコヘコしたり、優しくなったり。。だから、多分、彼には本当に救いたい、ナチスドイツに対して守りたい、人や家族、フランスと言う国があったんだと思うんです。それを、もう100年近く前の話ですが、調べて、紐解いて、考えて行くと、日本の今に繋がることや当時の人達の想い、声なき声が聞こえて来る気がするのです。いやぁ、だったら、やるしかない。自分が大切な人や世界を守りたいと言う気持ちを掘り起こして、演じてみせるしかない。いやあ、、しかし、これが中々、大変です。。

10月の酷暑と、ツツガムシ

演出の田中壮太郎さんを中心にドイツの犬の稽古が続いております。本読み稽古4日目、もうみんな大分台詞が入ってきていて、台本から目を離してのやり取り。。田中さんは、とても繊細に、、自分の台詞で、その言葉が相手の時間を作れないときは容赦なくダメ出しが入る。私は、台詞は相手のためにあると言う演技の基本に立ち返る。僕は、ツツガムシには5年前位に出させて貰っていて、その時に田中さんに言われたことと、今言われている事、それがどれだけ違っていて、今、把握できているか?その場でリテイクして、言われたことの変化を提示できるか?毎回、推し量りながらやっていて、5年前と何も変わっていないなら、俳優として終わっているし、やっぱりどんどん成長して行かなきゃ嘘だと思ってる。遊びじゃないから。まぁ、でもそれも、楽しんでやってる。いやぁ、しかし、暑いですな。明日は33度だって、10月だぜ!僕は、あの環境少女の怒りは笑えません。やっぱり、福島の事もそうだけど、大人たちの争いや、ミスで、結局その後、この世の中を長く生きていかなきゃならないのは子供たちだからね。温暖化の原因は定かではないようだけど、、何か大きく行動していかないと、あと数年で、日本の四季は溶けるんじゃないかな?それぐらいの事態になっていると、この暑さの中で思う。ここ10年でかなり熱帯化してるよね。僕は個人的にはなるべくゴミを出さないようにして、分別とかしてるけど、ま、そんなことだけではこの酷暑は終わらないだろうね。と、環境に憂慮しつつ、稽古が続いてます。